RoHS対応・環境への取り組み

RoHS指令(RoHS1・RoHS2)対応

電気・電子機器(EEE)などの特定有害物資の使用制限に関する法律

RoHS指令(ローズ指令)とは、電気・電子機器(EEE)などの特定有害物資の使用制限に関するEU(欧州連合)が定めた法律です。RoHS(ローズ)とは、Restriction of Hazardous Substancesの頭文字をとったもので、日本語では、有害物質使用制限指令とも呼ばれます。

EUに流通する電気・電子機器において、有害物質として6物質が定められました。EU市場では以下の物質を含む製品(1,000ppmを超える量)をEU域内で流通させることはきません。また改正版で、禁止物質の定期的な検討及び追加が定められ、新たに4種類のフタル酸エステル類が加わり、現在は全10物質が規制対象になっています。

半導体検査風景
  • 2003年2月に最初の指令(通称RoHS1)が制定され2006年7月に施行
  • 2019年7月に電子機器に対し追加指令(通称RoHS2)が施行

RoHS指令の特定有害物質

制限物質規制濃度(ppm)
Pd(鉛)0.1wt%(1,000ppm)
Hg(水銀)0.1wt%(1,000ppm)
Cr6+(六価クロム)0.1wt%(1,000ppm)
PBB(ポリブロモビフェニル)0.1wt%(1,000ppm)
PBDE(ポリブロモジフェニルエーテル)0.1wt%(1,000ppm)
Cd(カドミウム)0.01wt%(100ppm)
DEHP(フタル酸ジニエチルへキシル)0.1wt%(1,000ppm)
BBP(フタル酸ブチルベンジル)0.1wt%(1,000ppm)
DBP(フタル酸ジブチル)0.1wt%(1,000ppm)
DIBP(フタル酸ジイソブチル)0.1wt%(1,000ppm)

有害物質を含有した製品はEU内では販売できなくなったため、機器メーカーは部品レベルからRoHs対応する必要があります。さらに、これらのメーカーに対して、部品納入時に有害物質が含まれていないことを証明する定量的な分析データの提出を求められることもあります。

トモエレクトロは半田の鉛(Pb)フリー化を完全実施

機器メーカーが対応に苦慮したのが、半田の鉛(Pb)フリー化です。候補となった鉛(Pb)フリー半田がいずれも従来の共晶はんだ(Sn-Pb)に比べて溶融温度が高いため、はんだ付けの加熱工程を見直し、はんだ付けを補助する材料(フラックス)を改良し、効果的に加熱できるようプリント基板上の部品レイアウトを変更したり…とさまざまな工夫をして実現させました。

ECO工場【鉛フリー半田専用工場】

ECO工場(完全鉛フリー半田専用工場)

トモエレクトロでは有害物質である鉛を使用しない「ECO工場」(完全鉛フリー半田専用工場)があります。ECO工場とは設備や備品も完全に2分化して対応しており、近年の環境問題に対する配慮や、RoHSなど環境に関する法規制などを鑑み、鉛フリー半田の需要や安全性に配慮した設備となっています。

基板の再利用促進

プリント基板・半導体も、極力使い捨てせずに利用することを考え、リワーク、リボールなどによる再利用をお客さまへ提案しています。

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